『風が強く吹いている』が
何度読んでも感動
皆さんは『風が強く吹いている』という、小説をご存知でしょうか。
箱根駅伝をテーマにした小説です。
この小説がまた…
感動するんですよ、これが。
割と、真面目に駅伝好きにおすすめできる一冊です。
〇風が強く吹いているの魅力
風が強く吹いている
概要
作者:三浦しをん
発売日:2006年9月21日
ジャンル:スポーツ
あらすじ
自らが引き起こした暴力事件により、部活を辞めることを余儀なくされた、天才ランナー・蔵原走(カケル)は、夜道を走っていた。自らの脚を万引きの道具として活かし、逃れるために。そこに偶然通りかかった、かつて強豪校で走っていた手負いのランナー・清瀬灰二(ハイジ)は、その走りに魅了され、自転車でカケルを追いかけ、こう問う。「走るの好きか」と――。
その問いに脚を止めたカケルに対し、ハイジは、自らが学生の食事を作り生活面を管理している、格安学生寮の竹青荘(通称・アオタケ)に勧誘する。他に行くあてもなく、カケルが向かったアオタケでは、漫画オタクの美形、運動経験のない黒人、モテることを夢見る瓜二つの双子、争いごととは無縁な好青年、司法試験合格済みの秀才、ヘビースモーカーな25歳、就活に勤しむクイズ王と、個性豊かな面々がそれぞれの大学生活を謳歌していた。
そんな彼らが集う、カケルの歓迎会で、ハイジは高らかに宣言する。「ここにいる10人で箱根駅伝を目指す」と。実はアオタケは、ハイジが箱根駅伝を目指すための「寛政大学・陸上競技部錬成所」であったのだ。騙された、と抗議をする住人に対し、ハイジは彼らの心理を、時に巧みに、時に強引に掌握し、箱根駅伝を本気で目指すために突き進んでいった。
アオタケの住人は、大半が陸上素人ではあったが、トレーニングをしていくうちに各々の長所を伸ばし徐々に力をつけていく。それに対し、カケルは当初なし崩しに付き合ってはいたものの、箱根駅伝出場については本気に捉えておらず、住人との温度差を埋めきれずにいた。
そして初めての記録会で、大学陸上長距離界のトップ・藤岡一真の走りを見せつけられた上、箱根への道のりの険しさを突きつけられ、焦って住人と衝突するカケル。そんなカケルに対し、ハイジはある言葉を投げかける。
こうして幾多の衝突を繰り返しながらも、住人たちは絆を育み成長していく。果たしてアオタケの10人は、箱根駅伝に出場し、天下の険に辿り着くことはできるのか――。
おすすめポイント
この小説の発売日は2006年で、結構前に発売されました。
私がこの小説を見つけた当時は、中学3年生くらいの頃。受験シーズンでした。
本屋でたまたま見つけたのですが、普段小説を読まない私が、何故買う事を決意したのか。
それは、『背中を押された本1位』と、書いてあったからです。
じゃあお前ら、
いずれ死ぬからって生きるの辞めるのかよ
by.蔵原走
アホみたいに走る練習ばっかりしたと思う。
箱根駅伝に出るためだ。
脳みそ筋肉なあんた達の夢を
一度くらいは一緒に見てもいいと思ったからだ…!
by.王子
ダイエットも禁酒もしなくて済んだんだから。
どんなペースだろうと、走り出したら楽なんて事はねぇんだ。
健康体になれただけで俺は良しとする。
だからお前も、
俺がどんな順位になっても文句は言うなよ
by.ニコチャン
「速い、ですか?」
「いいや。『強い』だよ」
by.清瀬灰二,蔵原走
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